特定技能外国人を受け入れるにあたり介護職側でも準備しなければならない様々なプロセスがあります。その中でも重要なのが支援体制の構築です。外国人の方は友人や知人勿論家族のいない土地に一人で来られるので、生活基盤をはじめ様々なものを準備しなければなりません。ここでは筆者の施設で一番最初に取り組んだ3点のポイントを紹介したいと思います。

住居の確保

特定技能外国人で来られる方の殆どは日本のような発展国ではなく発展途上国に場合が多く資金に余裕はありません。そのため、私たちであれば仕事に就く場合に自分たちでアパートなどを探し契約しますがそのお金も無いので施設側で確保します。アパートやマンションなどでも構いませんがサポートを行う上で便利な場所がお勧めです。
例えば生活するうえで必要な日用品の購入がスムーズに行えるように近隣にスーパーやホームセンターなどはあるのか、無ければそこまでの送迎は可能かなどです。

筆者の施設では実習生を受け入れる際の一軒家を貸し出し複数人で生活されています。

マニュアルの整備

多くの施設ではマニュアルが整備されているかと思いますが、まずそれでは不十分です。
何故なら「知ってて当たり前」「普通に考えたら分かる」等が前提として作成されているためです。
特定技能外国人は入国後に研修を受け様々なことを勉強しますがそこまで多くの事は学びません。そのため一から教えていかなければ大きな事故につながる可能性があるので注意が必要です。

筆者の場合、一番大変だったのが漢字のフリガナと方言です。日本語の勉強をされているとはいえ難しい漢字はまず知らないのでフリガナが必要です。他にも方言で書かれているものがあり標準語に直す作業が大変でした。

③支援担当者の配置

特定技能外国人が生活するうえで様々な困りごとが出てきます。私たちであれば家族や友人に相談することも可能ですが、彼らにはそういった人たちがいないため支援担当者が代わりとなり話を聞きサポートしていきます。きちんと生活できているのか自宅まで様子を見に行ったり、近隣の方とうまく付き合えているのかトラブルを起こしていないかなど様々なことを気に掛けなければなりません。勿論他の職員も気にかける必要はありますが担当者が多すぎると誰に相談したらいいのか分からなくなるうえに情報共有が大変なので担当者をしっかり決めた方がいいと思います。

まとめ

特定技能外国人の方を支援するにあたり様々なことを考えなければなりません。筆者も当初は面倒に思っていましたが、素直で熱心に仕事に取り組まれる姿勢を見ているうちに日本人を雇うよりも良いのでは?と思うようになりサポートするのも苦になりませんでしたここで紹介したのは心得ておきたいポイントではありますが他にも様々なポイントがあります。

厚労省の方が担当してくれて事前に用意しなければならないことなどを教えてはくれますが施設によっては独自のルールや地域性もありますので自分たちで考える必要があります。

この記事を書いた人

ヤマシタハヤト

ユアブライト株式会社 海外人材担当 主にベトナムに関する情報を発信しております。

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