海外文化・暮らし
ベトナム人はどんなビールが好き?おすすめビール4選
ベトナム人は、仕事終わりに飲み会をする、休日に家族や親せきと宴会をするなど、お酒を飲む席が大好き。ベトナムの法律では、18歳からお酒を飲めますので、日本よりも早くに解禁されます。そのためベトナム人の多くは基本的にお酒が大好き。そんなベトナム人が好んで飲んでいるおすすめのビールを4つご紹介します。
目次
ベトナムのおすすめビール①:サイゴンビール
ベトナムでは、南部と北部で好まれるビールが異なるのですが、ホーチミンを中心とする南部でメジャーなのがサイゴンビールです。
日本でも飲める機会が多いサイゴンビール
サイゴンビールは、Saigon Beer Alcohol Beverage Corporation(SABECO)という大手ビールメーカーの主力商品のひとつです。サイゴンという名の通り、ホーチミン市内の飲食店に必ず常備されています。注文するときは「ビア・サイゴン」と言えば簡単に通じるでしょう。実は、日本にも輸入されており、スーパーの輸入ものコーナーやベトナム料理店などで取り扱われています。
サイゴンビールはさっぱり味のビール
サイゴンビールには、緑ラベルの「ラガー」と赤ラベルの「エクスポートビア」のふたつのバージョンがあり、どちらもさっぱりとした薄味が特徴。アルコール度数は5%と低めのため、酔いやすい人も気軽に飲めます。ベトナムでは、たっぷりの氷を入れて溶かしながら飲むため、ビールの風味が苦手な人にもおすすめです。
ベトナムのおすすめビール②:ビアハノイ
ホーチミンがサイゴンビールなら、ハノイを代表するのがビアハノイ。ベトナム国内での受賞歴も多い国民的ビールです。
ベトナム北部で愛されているビール
ハノイで100年以上の歴史がある国営企業HAI VIET Corporation(HAVICO)が販売するビールです。ベトナム北部で高い人気があり、とくに首都ハノイの飲食店で見かけることが多い銘柄です。味の評価も高く、ベトナム国内の展覧会での受賞歴も多数。アルコール度数は4%で、サイゴンビールよりもさらに軽い飲み口です。
独特な苦味も楽しめるビアハノイ
ビアハノイの特徴は軽い飲み口。サイゴンビールとくらべると苦味が感じられます。日本で言うとビールよりも発泡酒に近い味わい。ベトナム人は、ビアハノイに氷をたっぷり入れて、ジュース感覚で飲んでいます。苦味があるもののその香りはほのかにさわやか。好みの差が別れにくい味のため、手始めにビアハノイを手にしてみてもいいでしょう。
ベトナムのおすすめビール③:333(バーバーバー)
サイゴンビールやビアハノイは地方色がありますが、333はベトナム全土で広く飲まれています。
縁起物のネーミングのビール333
ベトナムの路上には至る所に茶店があり、お茶やエナジードリンク、ジュース等を飲むことができます。それらと一緒に置かれているのが333というビール。国内におけるシェア率は70%近いと言われています。ベトナムで3は縁起が悪い数字なのですが、それを合計する9。9は縁起の良い数字のため、縁起物のビールとして定着。お供え物としても重宝されています。
世界的にも知名度があるビール銘柄
最近は日本でも注目度が高まっているベトナムビールですが、333は世界的に知名度が高い銘柄です。東南アジア諸国を中心に、アメリカ、オーストラリア、フランスなどの欧米諸国でも展開。日本でも輸入もののコーナーで見かけることがあります。アルコール度数は5%程度ですが、炭酸は強めで刺激的。ほかのビールと同じく氷をたっぷり入れて飲みます。
ベトナムのおすすめビール④:ブリュワリーラルー
フランス統治下という過去があるベトナムの歴史を感じさせる銘柄がブリュワリーラルー。フランス人によって開発されたビールです。
フランス統治下に誕生したブリュワリーラルー
ブリュワリーラルーはトラのラベルが特徴的なビール。同じくベトナムで人気の高いタイガーを思わせるデザインですが、ラルーのほうが先に製造されています。ブリュワリーラルーの「ラルー」はフランス人のビクター・ラルーという名前に由来。とくに愛されているのが、フランス統治の名残が色濃いダナンなどのベトナム中部です。近年は大手ビール会社のハイネケンに買収されましたが、今でもハイネケンとは一線を画する味を楽しめます。
フランスビールの味を再現したブリュワリーラルー
ブリュワリーラルーの製造が開始されたのは1909年。フランスビールをベトナムで味わえるようにと、ビクター・ラルーがこのビールを醸造しました。そのためフランスビールを特徴づけるフルーティーな香りとほのかな苦味を満喫できます。アルコール度数は4.2%と低め。ほかのベトナムビールと同様、日本と比べると味は薄めなので、料理と一緒にいただくのがおすすめです。
まとめ
ベトナムのビールに共通する特徴は、アルコール度数が低め、さっぱりした味わい、氷をたっぷり入れて飲む、この3つです。とくに氷を入れて飲むスタイルは病みつきになります。ベトナム人にとって日本のビールは、初めて飲んだ時に味が濃く感じられるかもしれませんので、最初は氷も一緒に出してあげてもいいでしょう。