特定技能の外国人を採用したいけれど、「特定技能で来る外国人ってどんな人?」「どんな国の人が特定技能を取得しているの?」など、実際に特定技能を受け入れている情報を気になりませんか?

今回は、法務省が公表している特定技能在留外国人数の公表から国籍・特定産業別を詳しく解説します。この記事から、どのような国籍が分野で採用されているのかを参考にしてみてください。

出典元:法務省

2020年9月末現在では、特定技能を取得した外国人の数は、「8789人」です。初年度に政府が予定していた約4万人の受け入れに対して、6000人に届かない状況です。予定よりも大幅な数字を下回った結果ですが、特定技能を取得できる国籍は、イラン・イスラム共和国以外は技能試験と日本語試験に合格すれば取得することができます。

しかし、現状では、多くの特定技能生は、技能実習から移行した外国人が多いのです。その結果、ベトナムや中国、インドネシア、フィリピンなどのアジア圏からの外国人が特定技能生として受け入れられています。

そこで、特定技能を取得した外国人の中でも上位3カ国の特定産業分野別で多く採用している分野を紹介します。

ベトナム

ベトナム人は、特定技能を取得した外国人の割合で、一番多い人数を受け入れています。全体の数では、5341人です。特定産業別では、飲食料品製造業分野「2403人」、農業「573人」、産業機械製造業分野が「459人」などとなっています。特定技能2号の建設分野も「482人」を受け入れているため、全体的に多くの人材がベトナム人です。

中国

ベトナム人に次いで特定技能を取得した数が多いのは、中国人です。全体の数では、826人で、ベトナム人と比べると大きく人数が減ります。特定産業別では、飲食料品製造業分野「189人」、農業「155人」、素形材産業分野「91人」の順が採用されている人数です。中国人は、ベトナム人と同じく各産業分野に採用されている傾向があります。

インドネシア

インドネシア人は、ベトナム、中国に次いで3番目の人数が採用されています。全体の数では、775人で中国人とほとんど同じ人数が日本で働いてるのです。特定産業別では、飲食料品製造業分野「150人」、農業「145人」、産業機械製造業分野が「138人」の順が採用されている人数です。

その他

上位3カ国以外では、フィリピン、ミャンマー、カンボジア、タイ、ネパールなどの国籍が特定技能を取得した外国人として採用されています。特定産業分野では、「飲食料品製造業分野」・「農業分野」・「外食業分野」の採用率が高くです。採用が著しく低い分野は、「航空分野」・「宿泊」・「自動車整備分野」など、試験を実施する回数が少なかったり、整っていない環境が少ない要因とされています。

まとめ

今回は、どんな外国人が特定技能を狙うのかを詳しく解説いたしました。

法務省の公表データから上位3カ国の特定技能生が、特定産業分野別に採用人数を細かく説明しましたが、多くの特定技能生は技能実習生から移行して働いています。

今後は、技能試験の合格が必要な分野の受け入れ数も増え、全体的にも多くの人数を受け入れることでしょう。

国籍によっては、文化や働き方があるので、採用時に改めてどのように教育するかを考えてみてください。

この記事を書いた人

ヤマシタハヤト

ユアブライト株式会社 海外人材担当 主にベトナムに関する情報を発信しております。

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